人気記事 (2020年)
2020年ランキング
総括
2020年のアクセス上位を纏めたので、事典サイトの探索の参考にしていただきたい。
人名事典については、ニューオリンズリバイバルで有名なBunk JohnsonとGeorge Lewisが圧倒的な人気を集めた。第3位のJelly Roll MortonもRed Hot Peppersをはじめとするバンド録音やソロピアノに熱烈なファンがいることを考えると納得の位置。第4位以下はクラリネット奏者が続く。Edmond HallとJohnny Doddsに続く第6位もSidney Bechetとなっている。クラリネットやサックスを演奏する熱心なアーリージャズファンがいるのだろうか。
バンド事典では、Louis Armstrong's Hot Fiveが第1位となった。その録音の知名度も含めて、この結果には納得するところ。King Oliver's Creole Jazz Bandの記事へのアクセスが10月から12月にかけて増えており、猛烈な追い上げを見せていたが、届かず。King Oliver's Creole Jazz Bandは第2位となった。Jelly Roll Mortonの率いるRed Hot PeppersとDuke Ellingtonの初期バンドであるWashingtoniansの記事が同率の3位となった。第5位にはKing Oliver's Dixie Syncopatorsがラインクイン。なお、次点はSpirits of Rhythmであった。
人名事典
- 第1位 Bunk Johnson
- 第2位 George Lewis
- 第3位 Jelly Roll Morton
- 第4位 Edmond Hall
- 第5位 Johnny Dodds
バンド事典
2020年12月ランキング
傾向
2020年の締め括りとなるアクセスランキングだが、第1位はJohnny Doddsだった。Johnny Doddsのディスコグラフィー情報を整理した甲斐があったのか、検索エンジン経由でアクセスされている方が多い。なお、第2位と第3位には、ニューオリンズ・リバイバルで有名なBunk JohnsonとGeorge Lewisがランクインしており、安定的な人気だ。こうした人気記事の情報を肉付けした方が、来てくださった方に満足いただける事典サイトになるかもしれない。
バンドの記事は3か月連続でKing Oliver's Creole Jazz Bandが第1位となった。その他では、急にランクインしてきたSpirits of Rhythmが目を惹く。
人名事典
- 第1位 Johnny Dodds
- 第2位 Bunk Johnson
- 第3位 George Lewis
- 第4位 Edmond Hall
- 第4位 Jabbo Smith
- 第4位 Johnny St. Cyr
バンド事典
2020年11月ランキング
傾向
毎日更新を止めたことによって、Encyclopedia of Early Jazzへのアクセス数は明確に減った。一方で、長く活動していく上では、充電期間も必要となる為、その点はご容赦いただけるとありがたい。
11月のミュージシャン記事のアクセスランキングだが、第1位にBunk Johnsonが返り咲いた。第2位は3つの記事が同率となっており、ニューオリンズ・リバイバルのGeorge Lewisやジャズ草創期から活躍していたJelly Roll MortonとKid Oryが並ぶ。検索エンジンからの純粋な流入は、この辺りが人気ということなのだろう。第5位はドラムセットの発明者であるDee Dee Chandlerが食い込んでいるのは、ジャズファンが見ているというよりは、雑学マニアが見てそうな気がする。
バンドの記事は先月に引き続き、King Oliver's Creole Jazz Bandが第1位となった。ジャズ史に残る名バンドであるので、当然の結果と言えるかもしれない。Original Creole OrchestraやOriginal Superior Orchestraもジャズという音楽の成立にも影響があったバンドであり、この辺りが注目されるのは、素直に嬉しい。
人名事典
- 第1位 Bunk Johnson
- 第2位 George Lewis
- 第2位 Jelly Roll Morton
- 第2位 Kid Ory
- 第5位 Dee Dee Chandler
バンド事典
2020年10月ランキング
傾向
記事数が増えたことも影響しているのか、新規で作成したページ以外がアクセスの大部分を占める様な状況になった。
先ず、ミュージシャンの記事で、ランクインした中で10月の新着記事は、第4位にランクインしたJimmy Rushingのみで、こちらはFacebookの投稿で彼の綽名を紹介した際に、そのユニークな綽名から興味を惹いたのではないか、と思われる。上位の第1位から第3位までは、ジャズ草創期の偉人が並んおり、同率4位になったSidney Bechetもその流れだろう。なお、次点になったのは、Baby DoddsやZutty Singleton。
バンドの記事のアクセス1位のKing Oliver's Creole Jazz Bandで、これは急にアクセス数が増えた。5月以来のランクインとなる。2位と3位は、10月の更新記事からのランクイン。正直、バンド事典の方が変遷や録音の一覧を比べて読むと発見もあり、いろいろと面白いと思うのだが、人名事典よりもアクセス数自体が少ない為、ちょっとのことでランキングが変動するところがある。なお、第4位のOnward Brass Band等は、できればJohn Robichaux's Orchestraの記事も併せて読んで欲しいところ。
このブラスバンドで演奏していたミュージシャンの多くがスペイン・アメリカ戦争の為に軍隊に徴用された事件があるのだが、John Robichaux's Orchestraから助っ人で参加していたメンバーがこれに巻き込まれたことで、John Robichaux's Orchestraが存続の危機を迎えたりもしており、こういう繋がりが見えてくるのが、wiki形式の事典サイトの醍醐味だと思う。
人名事典
- 第1位 King Oliver
- 第2位 Bunk Johnson
- 第3位 Jelly Roll Morton
- 第4位 Jimmy Rushing
- 第4位 Sidney Bechet
バンド事典
2020年9月ランキング
傾向
先ず、全体的なアクセス数の傾向としては、8月から微減。5月以降、月単位のアクセス数は右肩上がりだったのだが、もしかするとこの辺りが上限なのかもしれない。ページ別のアクセスランキングは以下の通り。
1920年代の白人ミュージシャンの最高峰とも言うべきBix Beiderbeckeの記事を書いたことで、これを読んでくださった方が多かった。9月については、ディスコグラフィーを揃える活動に時間を割いており、Jelly Roll Mortonのアクセスが増えていたのはRed Hot Peppersの録音情報を整理していたことの影響かと思われる。第3位は同率で4つの記事が並ぶ結果となった。
バンドの記事のアクセス1位はRed Hot Peppersであり、これはディスコグラフィーから辿って、このページに辿りついた方が多かったのではないか、と思われる。第2位から第4位までに並んでいるのも、9月に録音情報を整理していたバンド。そんな中、録音を残していないBuddy Bolden's Bandが第5位にランクインしているのは、ある意味、異質かもしれない。
人名事典
- 第1位 Bix Beiderbecke
- 第2位 Jelly Roll Morton
- 第3位 Benny Goodman
- 第3位 Bunk Johnson
- 第3位 Fletcher Henderson
- 第3位 George Lewis
バンド事典
2020年8月ランキング
傾向
初代ジャズ王とも呼ばれたBuddy Boldenの記事を書いたので、これがランクイン。但し、第1位はGeroge Lewisであった。ニューオリンズリバイバル期のファンの方に多く見られたということなのだろうか。コンスタントにアクセスを集めていたBunk Johnsonの記事は同率4位まで後退。なお、次点はEdmond HallとJelly Roll Mortonだった。
バンドの記事は、Louis Armstrong's Hot Fiveを見てくれた方が多かった。ディスコグラフィーをバンド記事にリンクさせた施策も効果があり、このリンクをクリックする方も増えている。第2位がKing Oliver's Dixie Syncopatorsだが、第3位以下は混戦。Buddy Bolden's Bandは記事の中身がないのだが、人名事典のBuddy Boldenからのアクセスがあったと思われ、早い時期に中身を充実させたい。Red Hot Peppersはディスコグラフィー部分を充実させたらよ良い資料になる気がしている。
人名事典
- 第1位 George Lewis
- 第2位 Buddy Bolden
- 第3位 Fats Waller
- 第4位 Bunk Johnson
- 第4位 Zutty Singleton
バンド事典
2020年7月ランキング
傾向
Bunk JohnsonとEdmond Hallはコンスタントに検索エンジン経由のアクセスがあり、先月に引き続き人気記事となっている。第3位と第4位の2人は、白人ジャズのファンが一定数いることの証左か。第5位には古い記事だがJelly Roll MortonとSidney Bechetが並ぶ。Jelly Roll Mortonについては、検索エンジン経由でのアクセスがある他、月末にRed Hot Peppersの記事を追加したので、この影響もありそうだ。Sidney Bechetの急なアクセス増の理由は不明。次点のDon Redmanがランクインしなかったのは残念。
バンドの記事は、月初に更新したSpirits of Rhythmが1位となっており、Facebookグループの方で彼らが使う楽器の開設をしていたのが興味を惹いたか。The Washingtoniansが第2位に返り咲いているのは、おそらく、新規記事のArthur WhetsolやCharlie Irvisからの流入ではないかと思う。第4位のBlue Devilsは、本家サイトの「ブルー・デヴィルズ(Blue Devils)のリード・セクション」にリンクを貼ったからではないかと想像している。同じく第4位のMcKinney's Cotton Pickersも個人的に好きなバンドで読んでもらえたことが嬉しい。現在、ディスコグラフィーを整理中である。
人名事典
- 第1位 Bunk Johnson
- 第2位 Edmond Hall
- 第3位 Eddie Condon
- 第4位 Red Nichols
- 第5位 Jelly Roll Morton
- 第5位 Sidney Bechet
バンド事典
- 第1位 Spirits of Rhythm
- 第2位 The Washingtonians
- 第3位 Missourians
- 第4位 Blue Devils
- 第4位 McKinney's Cotton Pickers
2020年6月ランキング
傾向
先月に引き続きコンスタントにアクセスがあったのがBunk Johnson。3位にランクインしたEdmond Hallは5月以前に作成した記事なのだが、急にアクセスが増えた理由は不明。なにか注目を集める理由があったのだろうか。その他は6月に更新した新着記事が多くのアクセスを集めていた。
バンドの記事は、ブラスバンドの名門と言っても良いOnward Brass Bandが堂々の1位。6月28日にアップしたBlue Devilsが僅か三日間で第4位にランクインしたのは驚き。ほぼ同時期に記事を掲載したGeorge E. Lee's Novelty Singing Orchestraは全くの圏外で明暗が分かれた。カンザスシティのバンドの変遷はなかなか面白いものが多いので、引き続き取り扱っていきたい。
人名事典
- 第1位 Bunk Johnson
- 第2位 Eddie Lang
- 第3位 Edmond Hall
- 第4位 Barney Bigard
- 第5位 Tricky Sam Nanton
バンド事典
- 第1位 Onward Brass Band
- 第2位 Crescent Orchestra
- 第3位 Eagle Band
- 第4位 Blue Devils
- 第5位 New Orleans Rhythm Kings
2020年5月ランキング
傾向
全体的にシカゴで活躍したミュージシャンの記事が読まれる中で、George LewisやBunk Johnson等のニューオリンズリバイバル勢も健闘。ドラムセット発明者のDee Dee Chandlerは、検索エンジン経由で安定的に参照されていた。
バンドの記事はそもそものアクセス数が少ない為、今後、拡充していきたい。5月の新着記事であるKing Oliver's Creole Jazz Bandよりも、(データのみの)Buddy Bolden's Bandにアクセスがあった件は、初代ジャズ王と呼ばれたBuddy Boldenの人気に拠るのだろう。今後のコンテンツ強化対象としたい。
人名事典
- 第1位 George Lewis
- 第2位 Dee Dee Chandler
- 第3位 Jimmy Blythe
- 第4位 Bunk Johnson
- 第4位 Jimmie Noone
- 第4位 Johnny Dodds
バンド事典