Original Superior Orchestra
一言メモ
ベース奏者のBilly Marreroが組織したと言われるジャズ草創期のダンスバンドである。
活動時期
1908年 ~ 1913年
主要メンバー
- Bunk Johnson (cornet)
- Nenny Coycault (cornet)
- Buddy Johnson (trombone)
- Big Eye Louis Nelson (clarinet)
- George Baquet (clarinet)
- Peter Bocage (violin, leader)
- Adolphe Alexander Snr. (baritone horn)
- Richard Payne (guitar)
- Billy Marrero (string bass, manager)
- Walter Brundy (drums)
変遷
Original Superior Orchestraは、ジャズ発祥の時期に活躍した有名なバンドのひとつである。
20世紀初頭にベース奏者のBilly MarreroがAlphonse Picouを迎えて結成したという話もあるが、様々な文献を読むと、Alphonse Picouとの関係は薄く、更に正確な結成時期は1908年頃ということになる。
主なメンバーがImperial Orchestraから引き継がれていることから推測するに、Manuel PerezのImperial Orchestraが解散した1908年頃に、Billy MarreroがImperial Orchestraのメンバーや評価の高かったコルネット奏者のBunk Johnsonに声をかけて、Original Superior Orchestraを組織したと思われる。(Billy MarreroはImperial Orchestraのレギュラーメンバーではなかったが、頻繁にImperial Orchestraの演奏に参加していた)
なお、Billy Marreroはバンドのマネジメントを担い、音楽的な面ではPeter Bocageがリーダーを務めていた。
Bunk Johnsonは、この楽団の結成時からのコルネット奏者であったが、1911年頃にFrank DusonのEagle Bandに参加する為にOriginal Superior Orchestraを離れた。後任のコルネットパートはNenny Coycaultが務めることになるが、Joe Oliver(後にKing Oliverと呼ばれる)が加わることもあったとされる。