John Robichaux's Orchestra

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一言メモ

19世紀末から20世紀初頭にかけてBuddy Bolden's Bandと人気を二分していたとされるダンスバンド。
John Robichauxにより結成され、その活動時期は30年以上にも及んだ。

活動時期

1895年 ~ 1927年

主要メンバー

変遷

1891年頃に故郷のティボドーからニューオリンズに出てきたJohn Robichauxによって組織されたダンスバンドで、創設は1893年頃とも言われる。少なくとも1895年頃には、この楽団の初期メンバーは揃っていたと思われる。

初期メンバーの多くはExcelsior Brass Bandとの掛け持ちだったと思われ、Baptiste DelisleJames MacNeilJames WilliamsCharles McCundyDee Dee Chandler等がいた。当初はJohn Robichauxの妻がピアノを弾いていたという話も伝えられている。1896年に撮影されたとされる写真には、上記のメンバーの他に、Oak GaspardWendell MacNeilの姿も見られる。この時に既にDee Dee Chandlerがドラムセットの原型とも言うべき形態で演奏をしていたことも写真から分かる。

John Robichaux's Orchestra

1894年に制定された人種隔離法案の影響で、それまで白人と同様の地位を保証されていたクリオールの音楽家たちも黒人に交じって音楽活動をするようになり、John Robichaux's Orchestraの幾人かは、この影響でOnward Brass Bandで演奏することがあった。

1898年にOnward Brass Bandで演奏中だったDee Dee ChandlerBaptiste DelisleJames MacNeilWendell MacNeilが陸軍に徴用されるという事件があり、主要メンバーを失ったJohn Robichaux's Orchestraは危機に陥る。しかし、John Robichauxがその穴埋めに探してきたメンバーは、Bud ScottLorenzo Tio Jr.Paul Beaulieuといった錚々たる顔ぶれで、楽団の人気は保たれた。この頃、コルネット奏者のManuel Perezが助っ人として参加していたという話もある。

19世紀末から20世紀初頭に活躍したBuddy Bolden's Bandと人気を二分し、アップタウンで熱い演奏を繰り広げるBuddy Bolden's Bandに対して、ダウンタウンで洗練された演奏をしていたJohn Robichaux's Orchestraというのが一般的な評価だが、Buddy Bolden's Bandも社交ダンスのレパートリーを演奏することができ、John Robichaux's OrchestraJames WilliamsJames MacNeilの熱い演奏でアップタウンの観衆を盛り上げることができた。名実ともにBuddy Bolden's BandJohn Robichaux's Orchestraはライバルだったのである。

Buddy Bolden's Bandが1907年頃に解散したのに対して、John Robichaux's Orchestraの息は長く、ジャズ草創期のニューオリンズで最も長く活動したバンドのひとつと言える。

1919年からはLyric Theaterに出演し、この契約は楽団が解散する1927年頃まで続いたという。