Eagle Band
一言メモ
Buddy Boldenが精神病院に入院した時にBuddy Bolden's Bandの残りのメンバーをFrank Dusonが集めた。
Buddy Bolden's Bandのレパートリーを演奏し、当時のニューオリンズで人気を集めた。
活動時期
1907年 ~ 1917年
主要メンバー
- Bunk Johnson (trumpet)
- Tig Chambers (trumpet)
- Joe Johnson (trumpet)
- Joe Oliver (trumpet)
- Frank Keelin (trumpet)
- Edward Clem (trumpet)
- Buddy Petit (trumpet)
- Frank Duson (trombone, leader)
- Lorenzo Tio Jr. (clarinet)
- Willie Parker (clarinet)
- Frank Lewis (clarinet)
- Sidney Bechet (clarinet)
- Johnny Dodds (clarinet)
- Big Eye Louis Nelson (clarinet)
- Brock Mumford (guitar)
- Lorenzo Staultz (guitar)
- Dandy Lewis (bass)
- Pops Foster (bass)
- Bill Johnson (bass)
- Bob Lyons (bass)
- Henry Zeno (drums)
- Abbey Foster (drums)
- Baby Dodds (drums)
変遷
ジャズ王とも呼ばれたBuddy Boldenが正気を失って、精神病院に入院したのが1907年のこと。Buddy Bolden's Bandのメンバーのほとんどは、この事件をきっかけに自主的に辞めるか、解雇される等の事情によりバンドを去っていた。
Frank DusonがBuddy Bolden's Bandの残ったメンバーを集め、結成したのがこのEagle Bandであり、Buddy Boldenのレパートリーを演奏できたことから、当時のニューオリンズでも人気を集めていた。
1910年になるとOriginal Superior Orchestraにいたコルネット奏者のBunk Johnsonが加入。この時期のメンバーには、ギターにBrock Mumford、ベースにDandy Lewisがいた他、クラリネット奏者にはLorenzo Tio Jr.が参加していた。翌年にはLorenzo Tio Jr.に替わり、Sidney Bechetが加わることとなる。(Sidney Bechetの加入は1912年という話もある)
酒好きのBunk JohnsonにはEagle Bandの荒れた雰囲気が合っていたのか、Frank Dusonの元が居心地が良かったという主旨の発言も残しているが、一方で、この様子を外から見ていたPeter Bocageの証言によると、Eagle Bandでの生活がBunk Johnsonを破滅させた。ギター奏者のLorenzo Staultzが酔っ払ってワインを溢しながら歌っていたという噂も伝っており、兎も角、Eagle Bandはそうした雰囲気のバンドであったようだ。
Eagle Bandに参加した若いミュージシャンの多くは、1920年代のアーリージャズにおいて、名の知られたプレイヤーに成長しており、ジャズ黎明期ともいえるBuddy Boldenの時代と1920年代のシカゴで盛り上がるアーリージャズを繋いだという意味で、重要なバンドと言えるだろう。