Crescent Orchestra
一言メモ
1913年にJack Careyにより結成されたとされるニューオリンズのジャズバンド。
1910年頃からその前身となるバンドはあったと思われる。
活動時期
1913年 ~ 1920年
主要メンバー
- Mutt Carey (cornet)
- Punch Miller (trumpet)
- Jack Carey (trombone, leader)
- Wade Whaley (clarinet)
- Willie Humphrey Snr. (clarinet)
- Georgia Boy Boyd (clarinet)
- Charles Moore (guitar)
- Tom Benton (guitar)
- Wiley King (string bass)
- Pops Foster (string bass)
- Li'l Mack Lacey (drums)
- Tubby Hall (drums)
- Baby Dodds (drums)
- Ernest Rodgers (drums)
- Ram Hall (drums)
変遷
Mutt Careyに関する記録を確認すると1910年頃からJack Careyのバンドで演奏していたという話が残っており、これがCrescent Orchestraの前身であったと思われる。
1913年頃にJack CareyがCrescent Orchestraを組織した時の初期メンバーは、弟のMutt Careyがコルネット、Wade WhaleyかWillie Humphrey Snr.がクラリネット、Charles Mooreがギター、Wiley Kingがベース、Tubby Hallがドラム、リーダーのJack Careyがトロンボーンという布陣であった。
1916年頃になると、ギターはTom Benton、ベースがPops Foster、ドラムがLi'l Mack Lacey、クラリネットがGeorgia Boy Boydに替わっており、たまにManuel Manettaがヴァイオリンで参加することもあったようだ。
Pops Fosterがこのバンドについての証言をいくつか残しており、それに拠ると、Crescent Orchestraは美しい音楽を演奏したことで人気のあった楽団で当時の良い仕事をいくつも請け負っていたようだ。また、Pops Fosterに拠ると、1914年から1915年頃には、George Caldwellがクラリネットで、Lorenzo Staultzがギターで、Joe Johnsonがコルネットで参加していたという。
コルネット奏者のMutt Careyは、ちょうどその時期Kid Oryのバンドに参加していたはずなので、Joe Johnsonがその代わりを務めたというのは信憑性のある話だ。(Punch Millerが加入するのが1919年頃のことなので、その空白の時期に参加していたコルネット奏者は他にもいるはずである)