Missourians
一言メモ
1920年代から1930年にかけてニューヨークのCotton ClubやSavoy Ballroomで演奏していた。
1930年からCab Callowayの伴奏をしており、Cab Calloway楽団の前身となった。
活動時期
1925年 ~ 1930年
主要メンバー
- R.Q. Dickerson (trumpet)
- Lammar Wright (trumpet)
- George Scott (leader, clarinet, alto sax)
- William Thornton Blue (clarinet, alto sax)
- Andrew Brown (tenor sax, clarinet)
- Walter "Foots" Thomas (tenor sax, baritone sax,alto sax)
- DePriest Wheeler (trombone)
- Earres Prince (piano)
- Charlie Stamps (banjo)
- Jimmy Smith (tuba)
- Leroy Maxey (drums)
- Andrew Preer (leader, violin)
変遷
Missouriansの前身となった楽団は、1923年にWilson Robinsonによって結成され、Wilson Robinson's SyncopatorsやWilson Robinson's Bostoniansという名前で活動していた。
1925年にヴァイオリン奏者のAndrew Preerがリーダーとなり、ニューヨークのCotton Clubに出演し、Andrew Preer's Cotton Club Orchestraという楽団名を名乗っていた。1925年から1927年にかけてAndrew Preer's Cotton Club Orchestra(あるいは単にthe Cotton Club Orchestra)名義での録音も残している。
1927年後半にリーダーのAndrew Preerが不慮の死を遂げると、女性歌手のEthel Watersの伴奏バンドとしてツアーに出る。このツアーの中でこの楽団はMissouriansと名乗るようになった。
Missouriansがニューヨークに戻った1928年からGeorge Scottがリーダーを務める。1928年から1929年にかけてはSavoy Ballroomに出演。1929年にはヨーロッパツアーから帰ってきたWilliam Thornton Blueが加入する。1929年から1930年にかけて、3回の録音セッションを行った。(なお、1930年のセッションの時にはGeorge Scottは脱退しており未参加)
1930年2月の録音は熱い演奏で当時の最高峰の楽団の一つであったことが伺えるが、一方でバンドは財政難で解散寸前の状態だったという。自分のバッキング・バンドを務める楽団(Alabamians)に不満があったCab CallowayがMissouriansに声をかけ、以後、MissouriansはCab Callowayの楽団として活動するようになった。