Black Eagles

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一言メモ

Bunk JohnsonGeorge Lewisが在籍していた事で知られる。
リーダーのEvan Thomasがステージ上で殺害されるという悲劇があった。

活動時期

1921年 ~ 1933年

主要メンバー

変遷

1921年頃に結成したBlack Eaglesは、Evan Thomasが第一トランペットで、Bunk Johnsonが第二トランペットを吹くという陣容で、Lawrence Duhéがクラリネット、Abbey Fosterがドラム奏者であった。トロンボーンは、当時のニューオリンズで有名だったBob ThomasKid AveryHarrison Brazleeが務めた。

1929年に一度解散したBlack Eaglesであるが、リーダーのEvan Thomasがアメリカ南西部とメキシコのツアーの為に、2年の休息を経て、このバンドを再結成する。

Evan Thomasは、自身の元を離れていたBunk Johnsonに声をかけて呼び戻し、Chris Kellyのバンドを訪ねた際に知り合ったクラリネット奏者のGeorge Lewisをスカウトする。ツアーに消極的だったGeorge Lewisが加入を決断したことで陣容が整ったBlack Eaglesは、手始めにルイジアナ州のレインという町のダンスホールで演奏をすることにした。

このバンドの演奏曲は伝統的なものが中心だったようだが、Bunk Johnsonの貢献でBlack Eaglesは"You Rascal You"や"Stardust"などの当時の流行曲も演奏した。2年ぶりのBlack Eaglesの演奏を聴こうと多くの観客がステージに集まったと言われる。

1933年のこの日、ステージ裏にやってきた男がEvan Thomasのことを探っていた。ステージの合間にEvan Thomasが自分の妻と戯れていることを知って様子を見に来たのだ。やがて演奏が始まると、盛り上がるダンスホールにその男が入ってきて、Evan Thomasに向かって"You Rascal You"を演奏するようにリクエストした。バンドメンバーの証言によると、Evan Thomasは何が起ころうとしているのかを完全に把握していたようだが、その場を逃げ出すこともできず、リクエストに応じて"You Rascal You"を吹いたという。

曲が終わると同時に、その男はナイフでEvan Thomasに襲いかかり、背中を刺されたEvan Thomasは絶命した。更に不幸なことに、刺されたEvan Thomasがよろめいて倒れた際にBlack Eaglesのメンバーの楽器も被害を受ける。George Lewisはクラリネットを持って逃げだすことに成功したが、逃げ遅れたBunk Johnsonのトランペットは破壊され、無事だったのはマウスピースだけ……という状況だったという。

この事件がきっかけでBlack Eaglesは解散し、メンバーもショックで心に傷を負った。George Lewisは港の荷物運びで生計を立てるようになり、楽器を失ったBunk Johnsonも借り物のトランペットで細々と演奏をしていたが、歯を痛めていたこともあり、限界を感じ、音楽から引退してしまう。