Spirits of Rhythm
提供: 初期のジャズ
一言メモ
1930年代に最も人気のあったジャイブ・バンドのひとつ。
ティプルというウクレレに似た民族楽器を用いた他、スキャットを多用するボーカルが特徴。
活動時期
1933年 ~ 1941年
主要メンバー
- Douglas Daniels (tiple)
- Wilbur Daniels (tiple, vocals)
- Leo Watson (vocals, tiple, drums)
- Teddy Bunn (guitar)
- Wellman Braud (string bass)
- Wilson Myers (string bass)
- Virgil Scroggins (drums)
- Red McKenzie (vocals)
- Ella Logan (vocals)
変遷
Leo Watson、Wilbur Daniels、Douglas Danielsが活動していたのがSpirits of Rhythmの前身であり、1932年頃にギタリストのTeddy Bunnが加わった際にSpirits of Rhythmを名乗るようになった。
Leo Watson、Wilbur Daniels、Douglas Danielsがティプルとボーカルを担当し、Teddy Bunnがギター、Wilson Myersがベース、Virgil Scrogginsがドラムという編成で1933年に行われた録音が初録音となる。
オリジナルのメンバー以外が参加した録音だと、Red McKenzieのボーカルをフィーチャーしたもの(1934年)や女性歌手のElla Loganの伴奏を務めたセッション(1941年)がある。
1941年の録音では、ティプルを担当していたLeo Watsonがドラムを担当し、ベースにWellman Braudが参加している。この1941年の録音が彼らの最後の録音となった。
1945年になってTeddy BunnとLeo Watsonが同名義での録音を残しているが、オリジナルメンバーが2名のみで、しかもLeo Watsonが参加したのはその一部のみ……という編成なので、別のバンドとして扱うべきだろう。ただ、Teddy Bunnがギターを弾き、Leo Watsonが歌っているだけで、そこにはSpirits of Rhythmの雰囲気が漂うのは流石である。