Tricky Sam Nanton
提供: 初期のジャズ
基本情報
| 生年月日 |
|---|
| 1904/02/01（New York, New York） |
| 命日 |
| 1946/07/20（San Francisco, California） |
| 使用楽器 |
| Trombone |
経歴
Joe "Tricky Sam" Nantonは、ゴム製のブランジャーミュートの扱いに長けたトロンボーン奏者で、Bubber Mileyと共に、初期のDuke Ellington楽団のジャングル・スタイルに欠かせない存在であった。
Nantonは、1922年から1924年にかけて、Earl Frazier's Harmony Fiveに参加していた他、1925年にはCliff JacksonやElmer Snowdenと共演した。
1926年半ばに、Charlie Irvisの後任としてDuke Ellingtonの楽団に参加。"Tricky Sam"の綽名は、この頃に同僚であったOtto Hardwickeによって名付けられた。ワウ・ワウ奏法と呼ばれる奏法を駆使するBubber MileyとTricky Sam Nantonの二人は初期のDuke Ellingtonのサウンドに大きな貢献をし、1929年にBubber Mileyが脱退し、若いトランペット奏者のCootie Williamsが加入すると、Tricky Sam Nantonはミュートの使い方や音の歪ませ方をレクチャーしていたと言われる。
Tricky Sam Nantonは、その後もDuke Ellingtonの楽団に留まり、1940年代になるとCootie Williamsの後継者であるRay Nanceとも共に演奏している。(1937年10月に肺炎で離れたことはあるが、20年近くDuke Ellingtonの元で演奏し続けた)
1945年後半、Tricky Sam Nantonは脳梗塞で倒れる。1946年5月には演奏に復帰するが、その2か月後にホテルの一室で急死した。