Red Hot Peppers
一言メモ
Jelly Roll Mortonによって率いられたレコーディングバンド。
ニューオリンズスタイルで演奏できる最高のミュージシャンが参加していた。
活動時期
1926年 ~ 1930年
主要メンバー
- Jelly Roll Morton (piano)
- George Mitchell (cornet)
- Kid Ory (trombone)
- Johnny Dodds (clarinet)
- Omer Simeon (clarinet)
- Stump Evans (alto sax)
- Johnny St. Cyr (banjo)
- Bud Scott (guitar)
- Quinn Wilson (tuba)
- John Lindsay (string bass)
- Andrew Hilaire (drums)
- Baby Dodds (drums)
変遷
Jelly Roll Mortonがシカゴでレコーディングの為に結成した7人か8人編成のバンドで、Victorレーベルに多くの録音を残している。特に1926年から1927年にかけてのRed Hot Peppersの演奏は、小編成のジャズのスタンダードと呼べるものであり、同時代の他の楽団の追随を許さない素晴らしいものとなっている。
当時、レースレコード市場に参入したばかりであったVictorレーベルが才能のあるミュージシャンを探しており、その中で1923年の「Wolverine Blues」を始め、多くのレコードヒットさせていたJelly Roll Mortonに目を付けたのがRed Hot Peppersのきっかけであった。ちょうどLil Hardinのバンドが解散した頃であった為、多くのミュージシャンはこのLil Hardinのバンドから流れてきた。(※上記の「主要メンバー」欄のミュージシャンは、1926年から1927年のレコードに参加したメンバーである)
当時のジャズ演奏には珍しい入念なリハーサルを行っていたとも伝えられており、その多様で飽きの来ない楽曲は、当時のシカゴで活躍していた最高のソロイストたちによって支えられていた。
1928年にJelly Roll Mortonがニューヨークに移り住んだ後も、Red Hot Peppers名義での録音は続いた。
ニューヨーク時代に録音の参加したメンバーは、トランペットにHenry "Red" AllenやBubber Miley、トロンボーンにJ.C. HigginbothamやWilbur DeParis、クラリネットにはAlbert Nicholas、Lorenzo Tio Jr.の他、シカゴ時代からのメンバーであるOmer Simeon、ベースにPops Foster、ドラムにPaul Barbarin等。
並べてみると錚々たるメンバーが参加しており、名演と呼べるものも確かに多いのだが、その一方で、シカゴ時代の独特な雰囲気は徐々に感じられなくなっていった。Red Hot Peppersの名前は1930年まで使われていた。
録音
- Jelly Roll Morton's Red Hot Peppers (1926/09/15)
- Jelly Roll Morton's Red Hot Peppers (1926/09/21)
- Jelly Roll Morton's Red Hot Peppers (1926/12/16)
- Jelly Roll Morton's Red Hot Peppers (1927/06/04)
- Jelly Roll Morton's Red Hot Peppers (1927/06/10)
- Jelly Roll Morton's Red Hot Peppers (1928/06/11)
- Jelly Roll Morton's Red Hot Peppers (1929/11/13)
- Jelly Roll Morton's Red Hot Peppers (1930/03/05)
- Jelly Roll Morton's Red Hot Peppers (1930/03/19)
- Jelly Roll Morton's Red Hot Peppers (1930/03/20)
- Jelly Roll Morton's Red Hot Peppers (1930/06/02)
- Jelly Roll Morton's Red Hot Peppers (1930/06/14)
- Jelly Roll Morton's Red Hot Peppers (1930/10/09)