Lyric Theater

提供: 初期のジャズ

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時期

1919年 ~ 1927年

出演者


説明

Lyric Theaterはニューオリンズのフレンチクォーターのアイバービル通りとバーガンディ通りの角にあった劇場であり、John Robichaux's Orchestraがメイン・オーケストラを務めていたことで知られている。また、Ethel Watersが出演していたという話もある。

この劇場の所有者は、白人のLuke BordreauxとClarence Benetteであり、1919年2月24日にオープンしたと記録されている。2000人を収容できるほどの規模であり、「アメリカで最高級かつ最大規模の有色人種向けの劇場」と広告が出された通り、当初は有色人種向けの店であった。ジャズだけでなく、クラシック音楽やジャグリング、マジック、曲芸など、様々なショーが上演されていたという。

こうしたショーがニューオリンズで人気を博すと、その知名度から興味を持つ白人客が訪れるようになり、Lyric Theaterのオーナーは、有色人種向けのショーとは別に、白人向けのショーも上演するようになった。

メインのオーケストラであるJohn Robichaux's Orchestraには、ヴァイオリンのJohn Robichaux、コルネットのAndrew Kimball、トロンボーンのJohn Lindsay、クラリネットのAlphonse Picou、ドラムのZutty Singletonがいた。

John Robichaux's Orchestraは、Lyric Theaterが1927年に延焼して営業を取りやめるまで、この劇場に出演していたようだ。