Lorenzo Tio Jr.

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基本情報

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生年月日
1884(New Orleans, Louisiana)
命日
1933/12/24(New York)
使用楽器
Clarinet , Tenor Sax

経歴

Lorenzo Tio Jr.の一族は、まさにクラリネット一家であった。父親のLorenzo Tio Sr.や伯父のLuis Tioも、ニューオリンズの優れたクラリネット奏者として有名である。特筆すべきは、初期の優れたクラリネット奏者の多くがLorenzo Tio Jr.の弟子であったことだろう。例えば、Barney BigardAlbert NicholasAlbert BurbankLorenzo Tio Jr.に教わった。Jimmie NooneJohnny Doddsの記録にもLorenzo Tio Jr.の生徒だったというものがある。Sidney Bechetについても様々な逸話があるが、Tioの教えを受けたことがあったらしい。

ニューオリンズのパレードのバンドでは9歳の頃から演奏し、1910年からはOnward Brass BandExcelsior Brass Bandといったニューオリンズの一流ブラスバンドに参加した。1913年からはPapa Celestinと演奏。その後、1916年から1917年にかけてはシカゴで過ごし、ここでManuel Perezと演奏した。ニューオリンズに戻ってからはPapa Celestinのバンドに加わるが、特に1918年から1928年にかけては、Armand J. Pironのバンドでの演奏が多かったようだ。Armand J. Pironとは共にニューヨークを訪れたこともあり、Cotton ClubRoseland Ballroomで演奏もしている。ちなみに、このバンドではビクターにいくつかの録音(1921年)が残っている。

一度、ニューオリンズに戻り、Tuxedo Brass Bandに参加したが、長くは続かず、その後すぐにニューヨークで自由契約による演奏の仕事をしていた。蒸気船で演奏していたという話も残っている。1933年にニューヨークで亡くなるまで音楽を続けた。