John Robichaux
基本情報
生年月日 |
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1866/01/16(Thibodaux, Louisiana) |
命日 |
1939(New Orleans, Louisiana) |
使用楽器 |
Violin, String Bass |
経歴
John Robichauxはジャズ発祥の頃に人気があったJohn Robichaux's Orchestraと呼ばれるダンスバンドのリーダーとして知られている。
クリオールの家庭に生まれ、ブラスベースやホルンなどを学んだ他、ドラムにも長けていた。故郷のティボドーからニューオリンズに出てきたのは1891年頃のことで、この時にExcelsior Brass Bandにベースドラム奏者として参加したのが、音楽キャリアの始まりであった。1893年には自身の楽団を結成し、この楽団をBuddy Bolden's Bandと人気を二分する存在にまで育て上げた。
初期のJohn Robichaux's Orchestraのメンバーの多くは、Excelsior Brass Bandに所縁のあるミュージシャンで、Baptiste Delisle、James MacNeil、James Williams、Charles McCundy等がJohn Robichauxと共に楽団を支えた。John Robichaux's Orchestraでは、主にヴァイオリンを弾いた。John Robichaux's Orchestraは、ニューオリンズのダウンタウン地区の良い仕事の大半を請け負っていたとされる。また、ドラム奏者のDee Dee Chandlerが木製の足踏みペダルを用いることでスネアドラムとベースドラムを同時に演奏するスタイル(現代のドラムセットの原型)を発明すると、これも大層な評判を呼び、John Robichaux's Orchestraの名声を確固たるものにした。
1898年頃にJohn Robichauxに危機が訪れる。John Robichaux's Orchestraの主要メンバーであったDee Dee Chandler、Baptiste Delisle、James MacNeil、Wendell MacNeilが陸軍に徴用されたのである。John Robichauxは、楽団を維持する為に、代わりのミュージシャンを集める必要があり、Bud ScottやLorenzo Tio Jr.、Paul Beaulieu等を加入させた。バンドの欠員を補う為にManuel Perezが参加することもあったという。
また、John RobichauxはExcelsior Brass Bandとの掛け持ちも続けていたが、1904年にベースドラム奏者の役割を同郷のClay Jilesに引き継ぐとExcelsior Brass Bandを脱退し、自身のバンドに専念するようになった。(なお、1913年にフェアグラウンドで行われたコンサートでExcelsior Brass Bandの一員として演奏したという記録がある)
Lyric TheaterでJohn Robichaux's Orchestraを率いて演奏していたのが1919年から1927年にかけてのこと。また、La Louisiane restaurantにも出演していたという。