Oscar "Papa" Celestin

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基本情報

生年月日
1884/01/01(Napoleonville, Louisiana)
命日
1954/12/15(New Orleans, Louisiana)
使用楽器
Trumpet

経歴

Oscar "Papa" Celestinは、1920年代のニューオリンズでバンドリーダーをしていたことで知られ、音楽から引退していた時期もあるが、晩年にはニューオリンズ・リバイバルのブームの中で復帰している。

Oscar Celestinが最初に演奏していた楽器はギターとマンドリンであったが、鉄道でコックとして働いた後、ルイジアナ州のセント・チャールズに移り住み、地元のブラスバンドでトランペットとトロンボーンを吹くようになったという。

1906年にニューオリンズに移ってからは、Indiana Brass BandAllen Brass BandAlgiers Brass BandOlympia Orchestra等でトランペットを吹いた。1910年には自身のバンドであるTuxedo Bandを結成すると、Tuxedo Hallが閉館する1913年までこのバンドで活動していた。

1917年にはトロンボーン奏者のWilliam Ridgelyと共にOriginal Tuxedo Orchestraを結成し、1925年まで共同でこのバンドを率いた。William Ridgelyがこのバンドを去る間際の1925年にはOriginal Tuxedo Orchestraとしての録音(Okehレーベル)も残している。William Ridgely脱退後にもレコーディング(Columbiaレーベル)の機会があり、その際もOscar CelestinOriginal Tuxedo Orchestraの名前を使っている。

1930年代初頭までメキシコ湾岸の各地へのツアーも含め、定期的に音楽活動を続けていたが、世界大恐慌の折にフルタイムの音楽活動からは引退。その後は、地元の造船所で働きながら、ニューオリンズでバンドを率いていた。

1946年になって、ニューオリンズ再認識のブームが起き、状況が大きく改善していることに気が付いたOscar Celestinは音楽活動に復帰し、1947年には録音も再開。1940年代後半にはニューオリンズを中心に活動し、ラジオやテレビにも定期的に出演するようになった。1954年に亡くなるまで演奏を続けた。