Bill Johnson
基本情報
生年月日 |
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1872/08/10(New Orleans, Louisiana) |
命日 |
1972(New Orleans, Louisiana) |
使用楽器 |
Banjo ,Guitar, String Bass |
経歴
1890年ごろから、ギターを演奏していた。ベースに転向したのは1900年のこと。ニューオリンズのサロンでトリオのバンドを組んでいたほか、Excelsior Brass BandやPeerless Brass Bandなどのブラスバンドでチューバを演奏した。また、Eagle Bandにも参加していた。こうしたニューオリンズでの音楽活動は、1910年ごろにカリフォルニアに移り住むまで続く。
Freddie Keppardを擁したことで知られるOriginal Creole Orchestraを組織したのが1911年頃のことで、1914年から1918年頃までアメリカ北部をツアーした。このツアーによって、各地の若いミュージシャンに影響を与えたという。Ed Garlandによると、このツアー中にBill Johnsonは従来の弓を使う奏法ではなく、指で弦をはじく奏法でプレイしていたという。推察するに、ジャズ・ベース奏法の約束事の多くは、Bill Johnsonによって創造され広められたものかもしれない。
Original Creole OrchestraからFreddie Keppardが脱退した際に、その後釜に入ったのがKing Oliverで、このことがBill JohnsonがKing Oliver's Creole Jazz Bandに参加するきっかけになった。ベースだけでなくバンジョーも演奏しており、King Oliver's Creole Jazz Bandで残された録音は彼がバンジョーを弾いているものだ。
後にMilton Hintonなどにも大きな影響を与えた彼だが、一般的な知名度でいえばPops FosterやEd Garlandに及ばない。戦後のニューオリンズ・リバイバルの流れの中で、これといった活躍をしていないことがその理由と思われるが、もっと知られていてしかるべき人である。厚みのある2ビートが素晴らしい。