Elmer Snowden
基本情報
生年月日 |
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1900/10/09(Baltimore, Maryland) |
命日 |
1973/05/14(Philadelphia) |
使用楽器 |
Banjo, Guitar |
経歴
Elmer Chester Snowdenは、1900年にメリーランド州ボルティモアで生まれた。15歳の時にはEubie Blakeとボルティモアのダンス学校で演奏の仕事をしていた。また、無声映画の伴奏をしていたという話もある。1919年にはWashington Trioを結成するが、Elmer SnowdenがDuke Ellingtonと演奏したのは、このWashington Trioが最初であったという。
1921年にはThe Washingtoniansを率いており、1923年にこのバンドと共にニューヨークへ行く。The Washingtoniansは、メンバーにBubber MileyやOtto Hardwick、Sonny Greer、そしてDuke Ellingtonといった実力あるミュージシャンを擁していた。(後のDuke Ellington楽団の母胎となったバンドであり、Elmer SnowdenがThe Washingtoniansから離れた後、Duke Ellingtonがリーダーを引き継ぎ、バンジョー奏者のFred Guyが加入する)
The Washingtonians脱退後の1920年代後半から1930年代初めにかけても、自身のリーダーバンドでの活動が多く、Count BesieやJimmie Lunceford、Bubber Miley、Frankie Newton、Tricky Sam Nanton、Chick Webb、Benny Carterなど、名の知れたミュージシャンがこれに参加している。1930年にはRex Stewart、Jimmy Harrisonなどと演奏、1932年は自身が率いるSmall Paradise OrchestraでRoy Eldridge、Dicky Wells、Sidney Catlettと演奏した。当時のニューヨークには、Elmer Snowdenの名を冠したバンドが少なくとも5つはあったというから、なかなかの成功である。(なお、そのうちの一つは、実際はCliff Jacksonがリーダーをしていたとも言われる)
1930年代後半にElmer Snowdenはフィラデルフィアに移り、多数のバンドのリーダーを務めた他、音楽教師をしていた。
1942年にはJoe SullivanとTrioを結成。1940年代はフィラデルフィアとニューヨークでバンドリーダーとしての活躍が目立つ。
1950年代にはカルテットを結成し、カナダを巡演。
1960年にはCliff Jacksonとレコーディング。このレコード「Harem Banjo!」では、Elmer Snowdenはチューニングを低くしたテナーバンジョーを演奏している。そのプレイスタイルは、幼い頃に演奏していたマンドリンの影響があるという説もある。(「Harem Banjo!」におけるバンジョーカルテットという編成は、他ではなかなか聴く事のできない貴重なものだ)
最晩年の録音としては、ベルリンのジャズ祭(1967年)でのものが残っている。 1968年にはフィラデルフィアに定住し、1973年に亡くなるまで同地で過ごした。