Willie Humphrey Jr.
基本情報
生年月日 |
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1900/12/29(New Orleans, Louisiana) |
命日 |
1994/06/07(New Orleans, Louisiana) |
使用楽器 |
Clarinet |
経歴
フルネームはWillie James Humphreyである。祖父はコルネット奏者で音楽教師のJames Brown Humphrey、父親がクラリネット奏者のWillie Humphrey Snr.である。弟のEarlはトロンボーン、Percyはトランペットを演奏する。9歳の時からバイオリンを演奏していたが、14歳でクラリネットに切換えた。すでにこの頃には、バンドで仕事をしていたというから驚きだ。
1919年から1920年にかけてはシカゴで演奏。その頃に共演したのが、Freddie KeppardやKing Oliverだというのだからすばらしいキャリアである。また、Lee Collinsともプレイしたという。残念なのは、すぐにニューオリンズに帰ってきてしまったため、この時期の録音を残す事が出来なかった事だ。1925 年から1932年にかけてはセントルイスで過ごした。この頃、共演したのがFate MarableやDewey Jackson。1926年6月にDeway Jacksonの楽団の一員としてテナーサックスとクラリネットで録音を残している。おそらく、これが初録音であろう。
1932年にニューオリンズに戻ってからは、音楽教師をしていたほか、ブラスバンドでの活動をしていたようだ。1930年代の中頃には、ニューヨークでRed Allenとの録音を残している。第二次世界大戦中は海軍の楽団で仕事をしていた。1950年代のはじめに、Paul Barbarinのバンドに加入し、アトランティックレーベルなどに録音を残した。
1960年代からは、弟のPercyとともに、おもにPreservation Hallで演奏。Sweet Emma Barrettの生前は彼女のバンドで演奏する事が多かったようだ。彼女の死後も、Preservation Hallでの演奏を続け「Just A Closer Walk With Thee」などで楽しいソロを聴かせている。70年代、80年代はもちろんの事、死ぬ直前までPreservation Hallを中心に演奏し続けた。
彼のプレイの特徴は、音数の多さと独特なリズムにあるだろう。やや遅れ気味に感じるが、実はその独特なリズム感がバンドをスウィングさせているのである。やはり、お勧めは1950年代のPaul Barbarinのバンドだ。迫力のある演奏を聴かせている。