Lovie Austin

提供: 初期のジャズ

ジャズ百科事典 > 人名事典

基本情報

Lovie Austin.jpg
生年月日
1897/09/19(Chattanooga, Tennessee)
命日
1972/07/08(Chicago, Illinois)
使用楽器
Piano

経歴

テネシー州チャタヌーガで生まれたLovie Austinは、1920年代に人気を博した女性ピアニストであり、本名を"Cora"と言う。Taylor家で8人の兄弟姉妹に囲まれて育ったが、若くしてデトロイトの映画館経営者と結婚した為、Cora Calhounと名が変わり、その後、ヴォードヴィルの演者であったPhillip Austinと結婚し、Cora Austinとなった。

Lovie Austinは、ナッシュビルにあったRoger Williams' UniversityとKnoxville Collegeで音楽を学んだ後、映画館経営者との短い結婚生活を経て、Phillip Austinと結婚。夫の"Austin and Delaney"のツアーに同行する。更にIrving Millerの「Blue Babies」のツアーに参加後、ニューヨークの「Club Alabam Show」にも出演した。

1923年頃にはシカゴに定住することを決意し、1920年代はこの地で多くの女性歌手の伴奏を務めた。例えば、Ma RaineyIda CoxEthel WatersAlberta Hunter等との録音が残っている。

また、自身のバンドであるBlues Serenadersでの録音も残されており、このバンドには、Tommy LadnierBuddy Burtonといったシカゴで名の知られたミュージシャンが参加している。Kid OryJohnny DoddsNatty Dominiqueが加わることもあった。

1930年代になり、クラシック・ブルースの流行が衰え始めると、Lovie AustinはシカゴにあったMonogram Theaterの音楽監督の職に就き、ここで20年間、仕事をしていたという。なお、第二次世界大戦中については、他の仕事を見る蹴る必要があり、一時的に防衛工場の保安検査官として働いていたという記録がある。

1940年代後半からは、シカゴのJimmy Payneのダンス・スクールのピアニストとなり、ここで演奏していた。

晩年の活動としては、1961年にAlberta Hunterとの録音を残している。