Jimmie Noone's Apex Club Orchestra

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一言メモ

Jimmie NooneJoe Postonの2人のリード楽器が旋律を担う一風変わった編成の楽団。
初期にはEarl HinesBud Scottが参加していた。

活動時期

1928年~1930年

主要メンバー

変遷

バンド名に冠されているApex Clubは、シカゴのサウスサイドにあったクラブで、リーダーのJimmie Nooneはこのクラブに1926年夏頃から出演していたという。この頃からJimmie Noone's Apex Club Orchestraのバンド名は使われていたと思われる。

このJimmie Noone's Apex Club Orchestraの名義での録音が行われたのは、1928年5月のことだが、実はこれはApex Clubの閉店の時期に重なる。クラブ閉店という事情があったものの、愛着があったApex Club Orchestraの名前を使ったのだろう。

初期メンバーは、Jimmie NooneDoc Cookeの楽団にいた頃に知り合ったJoe PostonLouis Armstrongのレコードに参加していたEarl HinesBud Scott、それにドラム奏者のJohnny Wellsという陣容であった。

クラリネットとアルトサックスの2管によるメロディーラインとそれを支える伴奏という編成は珍しく、一部のセッションでコルネットとトロンボーンが加わることはあったが、基本的にはこのスタイルで演奏されている。

ピアノパートは、1928年末にEarl HinesからAlex Hillに交替し、その後はZinky Cohnが務めた。バンジョーはBud ScottからJunie Cobbに交替した。チューバも加えた6人編成での録音が多い。

Jimmie NooneJoe Postonの2管による録音は1930年2月が最後となるが、その後も1931年1月頃までJimmie Nooneをリーダーとする録音でApex Club Orchestraの名義は使われ続けた。

録音