Punch Miller
基本情報
生年月日 |
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1894/06/14(Raceland, Louisiana) |
命日 |
1971/12/02(New Orleans, Louisiana) |
使用楽器 |
Trumpet |
経歴
本名はErnest Burden。Punch Millerの名で知られるが、Kid Punchとも呼ばれる。ニューオリンズの地元のバンドでコルネットを吹いたのが、彼のデビューであった。第一次世界大戦中は軍の楽団で働き、1919年にトロンボーン奏者のJack Careyの楽団に加わった。
「Tigar Rag」という曲があるが、この曲の版権をめぐってJelly Roll MortonやNick LaRoccaの間で争いがあった。だが、実際にはPunch MillerやMutt Carey、そしてJack Careyによる共作であったという説が有力だ。そのため、黒人たちの間で「Tigar Rag」は「Jack Carey」という曲名で知られており、後にPunch Millerは「Play Jack Carey」という題名でこの曲を録音(1960年)している。
ニューオリンズではKid Oryの楽団で活躍。シカゴに行ったのが、1926年。一時ダラスに行ったこともあったが、その後1940年代半ばまでシカゴで様々なミュージシャンと共演した。例をあげると、Albert Wynn、Freddie Keppard(1928年)、そしてChippie Hill、Tiny Parham(1927年)、Omer Simeon、Jelly Roll Morton、Erskine Tate(1927年)。また、一晩だけだがEarl Hines(1929年)との共演もあったという。こうして並べてみると、Punch Millerが1920年代のジャズシーンで、成功を収めていたことがわかる。1940年代前半は自身のコンボを率いた。
1956年にニューオリンズに帰ってからも、活動を続けるが、特筆すべきはGeorge Lewisのバンドでのツアーであろうか。1963年に日本にも来ている。死の直前の姿は、映画「Til The Butcher Cuts Him Down」(1971年)の中に見ることができる。