Walter Page
基本情報
生年月日 |
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1900/02/09(Gallatin, Missouri) |
命日 |
1957/12/20(New York, New York) |
使用楽器 |
String Bass |
経歴
Walter Pageはスウィング時代のCount Basieの楽団で活躍したベーシストとして名が知られているが、1920年代にテリトリー・バンドの中でも人気があったBlue Devilsのリーダーであったことも忘れてはならない。
Walter Pageは地元のブラスバンドでチューバやベースドラムを演奏していたが、高校時代にストリングス・ベースを学ぶと、卒業後すぐに、サックス奏者のDave Lewisのバンドに加入し、プロとして活動するようになった。1918年から1923年にかけてはBennie Motenのバンドで活動し、この頃はバリトンサックスを担当することもあった。
1923年から1925年にかけては、トロンボーン奏者のEmir Colemanと共にツアーをしており、1925年にこのバンドがオクラホマシティで解散すると、メンバーはWalter PageをリーダーとしてBlue Devilsとして活動するようになった。
初期のBlue Devilsは、トランペット奏者にHot Lips Page、ピアノにCount Basie、テナーサックスがLester Youngという錚々たるミュージシャンが参加しており、更に歌手のJimmy Rushingも擁していた。1925年から1931年までの6年間は、地元のカンザスシティでBennie Motenの楽団と熾烈な競争を繰り広げていたが、Bennie Motenの引き抜きによって、Walter Pageの元を離れるメンバーも多かった。(なお、Blue Devilsの演奏は1929年に吹き込まれた2曲の録音で聴くことができる)
大恐慌の影響でバンドの仕事がなくなり、ついにWalter PageはBlue Devilsをトランペット奏者のJames Simpsonに譲り、Blue Devilsを去った。カンザスシティ周辺の複数の小編成のバンドで仕事をした後、Bennie Motenの楽団に加入する。Bennie Motenの楽団には1934年まで所属していた。
1934年秋にセントルイスのJeter-Pillars' Bandに参加。1936年初頭にカンザスシティに戻り、再開したCount Basie楽団に加入すると、1942年9月までCount Basieのリズムセクションの一員としてベースを弾いた。1945年春にはCount Basie楽団を脱退し、Nat Towle's Bandのツアーに参加。ミズーリ州ジョプリンでJesse Price楽団に参加した後、1946年夏にCount Basie楽団に再加入。1949年春までCount Basieと共に演奏していた。
1950年代はニューヨークを中心に自由契約のミュージシャンとして活動し、Jimmy McPartlandやEddie Condonと共演。1956年夏にWild Bill Davisonのツアーに参加。同年後半にはRoy Eldridgeのツアーに参加している。死の直前まで定期的に演奏をしていたが、肺炎に羅漢するとその合併症によって亡くなった。
Walter Pageのウォーキング・ベースは、スウィング期以降のベース奏法のスタンダードになる等、ジャズ・ベース奏者に大きな影響を与えている。