Eddie Durham

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基本情報

生年月日
1906/08/19(San Marcos, Texas)
命日
1987/03/06(New York, New York)
使用楽器
Trombone, Guitar

経歴

Eddie Durhamの兄弟も皆ミュージシャンであり、最初は兄弟のバンドでギターを弾いていたが、その後、トロンボーンを担当することになったのが、Eddie Durhamのキャリアの始まりであった。

1926年まで101 Ranch Circus Bandのツアーでトロンボーンを吹いており、その後、Edgar Battle's Dixie Ramblersに参加した。1920年代後半には、アメリカ中西部でEugene CoyJesse StoneTerrence HolderWalter Page's Blue Devils等で活動していた。

1929年にBennie Motenの楽団に加入すると1933年までBennie Motenの下でヴァルブ・トロンボーンやギターを演奏した。1933年にBennie Motenの楽団を退団し、短期間だがCab CallowayAndy Kirkのもとで働いていたという。

1935年初頭にJimmie Luncefordの楽団にトロンボーン奏者兼編曲者として参加するが、ギタリストとしてもフィーチャーされた。Jimmie Luncefordの楽団での吹き込まれた「Hittin' the Bottle」におけるギターは、電気的に音を増幅したアンプを通したものになっており、これがジャズでエレキギターが採用された史上初の録音だと言われている。


その後、1937年にCount Basieの楽団に加入し、トロンボーンとギターを担当し、編曲もこなした。Eddie Durhamの代表曲ともいえる「Topsy」を作曲したのはこの頃のこと。

1938年のCount Basie楽団のメンバーを中心としたKansas City Five名義やKansas City Sixのセッションでは、エレキギターを採用している。

1940年6月には自身のビッグ・バンドを結成しており、この楽団でも録音も残している。1940年代以降も精力的に活動を続け、演奏だけではなく、音楽監督や編曲者としても実績を積み重ねていた。