Chester Zardis
基本情報
生年月日 |
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1900/05/27(New Orleans, Louisiana) |
命日 |
1990/08/14(New Orleans, Louisiana) |
使用楽器 |
String Bass, Tuba |
経歴
初期のベース奏者の一人である。ベースの奏法はBilly Marreroに学んだ。音楽家になることに反対する母親に隠れてレッスンに通ったという。16歳の時にデビューし、その後Buddy PetitのBlack And Tan Orchestraに参加する。
録音が残されなかったため過小評価されているが、Buddy Petitといえば当時ニューオリンズで最も人気があったコルネット奏者であった。Chester ZardisにとってBuddy Petitともに演奏をする事は誇りであったが、同じ日の同じ時間帯に複数の仕事を契約するというBuddy Petitの無責任な態度には悩まされた。当然の事だが、全てのステージで演奏をする事は不可能であった。契約違反をされた店とのトラブルに疲れたChester Zardisは、結局Buddy Petitのもとを去り、Kid Renaのバンドに加わることとなる。
1920年代はKid Renaの他にChris KellyやArmand J. Pironのバンドで演奏をしていたようだ。当時ニューオリンズで人気のあったこれらのバンドに在籍していたことからも明らかだが、Chester Zardisは人気のあるベース奏者であった。Kid Howardのバンドでも演奏した。
1930年から1931年にかけては、Sidney Desvignesのリバーボートのバンドに参加する。1936年から1937年にかけては、ニューヨークでDuke DejanのDixie Rhythm Bandで演奏をしていたが、この時期Count Basieと共演の機会もあったようだ。
1940年代のニューオリンズ・リバイバルの時期には、Bunk JohnsonやGeorge Lewisと録音を行なった。その後はリバイバルミュージシャンとして知られるようになり、プリザベーションホールにはレギュラー出演。ヨーロッパにもツアーをする。1980年代には日本にも来ている。