Chris Kelly
提供: 初期のジャズ
基本情報
生年月日 |
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1891(Magnolia Plantation, Louisiana) |
命日 |
1927(New Orleans, Louisiana) |
使用楽器 |
Cornet |
経歴
プランジャーミュートを初めてジャズに取り入れたとも言われる、草創期の名コルネット奏者である。ニューオリンズの南にあったマグノリア農園で生まれ、コルネットを音楽教師のJames Brown Humphreyに教わった。James Brown Humphreyがリーダーを務めるマグノリア農園のEclipse Brass Bandに加わっていたというのは、同郷のトロンボーン奏者Jim Robinsonの証言である。
ニューオリンズに出てきたのが1915年のこと。1917年に徴兵され、軍隊でラッパ手として一年を過ごす。除隊した1918年から1920年代初めにかけては自身のバンドで演奏し、ニューオリンズでもトップクラスの人気を誇るようになった。時にはカッティングコンテストなどにも加わっていたようだ。この頃のChris Kellyは、コルネット王として尊敬を集め、またブルースの演奏にも定評があったが、アルコール依存症であったために人間的には信頼されなかったとも言われる。
また、Chris KellyはKid Howardの師匠としても知られている。当時ドラマーだったKid Howardが彼のバンドに入ってきたのが、20年代半ば頃のこと。この時にChris Kellyにコルネットの吹き方を教わったことで、Kid Howardはドラムからコルネットに転向したのである。