Carroll Dickerson

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基本情報

生年月日
1895/11/01(Chicago, Illinois)
命日
1957/10/09(???)
使用楽器
Violin

経歴

Carroll Dickersonは、シカゴとニューヨークで活躍したヴァイオリニストであり、楽団のリーダーであった。

1920年からシカゴで自身の楽団を率いており、1921年にはEntertainers' Cafeに出演、1922年から1924年にかけてはSunset Cafeに出演していた。1924年後半にはLottie Hightower's Nighthawksの元メンバーを中心とした自身の新しい楽団を結成し、ツアーに出かけた。(1922年か1923年にSunset Band名義での録音があるが、これはCarroll Dickersonの楽団によるものだと思われる)

シカゴに戻った1926年春からCarroll Dickersonは自身のバンドでSunset Cafeに出演するようになり、楽団に在籍していたLouis Armstrongの演奏が評判を呼んだ。1927年から1929年にかけて、この楽団はシカゴのSavoy Ballroomに出演し、Carroll Dickerson's Savoy OrchestraCarroll Dickerson's Savoyagersと名乗るようになる。

1929年春、楽団はLouis Armstrongと共にシカゴを離れ、ニューヨークに移る。Louis Armstrong名義でのギグを行った後、楽団は1930年春までConnie's Innに出演していた。その後、この楽団は解散するが、Carroll Dickersonはニューヨークに留まり、短期間ではあるがMills Blue Rhythm Bandで活動。その後、King Oliverのツアーに参加した。(1930年5月のKing Oliverの録音にはCarroll Dickersonが音楽監督としてクレジットされている)

1930年代初頭にはシカゴに戻る。1937年頃にフルタイムの音楽活動からは引退するが、1939年始めに復帰し、その後、1940年代を通して自身のバンドを率い続けた。