Kid Thomas Valentine
提供: 初期のジャズ
基本情報
生年月日 |
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1896/02/03(Reserve, Louisiana) |
命日 |
1987/06/18(New Orleans, Louisiana) |
使用楽器 |
Trumpet |
経歴
ルイジアナ州のリザーブの生まれである。父親がブラスバンドの楽器係やトランペット奏者をしていたため、幼い頃から楽器に親しんでいた。1910年にPickwick Brass Bandに加わったという記録がある。同郷のEdmond Hallとは仲が良く、1914年頃にはHall一家とバンドを結成している。ちなみにこのときのEdmond Hallの楽器はギターであった。
ニューオリンズに出てきたのは1922年のこと。ペンキ屋、何でも屋をすることによって生計を立てていたが、そのかたわら演奏の方も続け、1930 年代の初め頃からは自身のバンドを率いた。1936年ごろに、あるクラブの持ち主と知り合いになったことからそこのダンスバンドで働くようになる。ちなみにトローンボーン奏者のLouis Nelsonも同じダンスバンドで演奏をしていた。
1930年代から1940年代にかけての彼は、演奏の仕事がなかったわけではないにしても、どちらかと言えば不遇であったようだ。
しかしながら、1951年に自身のリーダーアルバムをAmerican Musicレーベルに吹きこむと一躍脚光を浴び、その後Riversideレーベルの「New Orleans: The Living Legands」のシリーズにリーダー作を二枚(1960年から1961年)録音するなどの活躍をする。また、1961年にPreservation Hallがオープンすると同時にここで働き始め、その後も常時出演していた。レコード以前のジャズの香りを残す泥臭いトランペット奏者であった。