Dixieland Jug Blowers
提供: 初期のジャズ
一言メモ
フィドル奏者のClifford Hayesとジャグ奏者のEarl McDonaldによるジャグバンドであるが、Victorでのレコーディングの際にジャズ・クラリネット奏者のJohnny Doddsと共演した。
活動時期
1926年 ~ 1927年
主要メンバー
- Lockwood Lewis (alto sax, vocals)
- Clifford Hayes (violin)
- Cal Smith (banjo)
- Freddy Smith (banjo)
- Curtis Hayes (banjo)
- Earl McDonald (jug)
- Henry Clifford (jug)
変遷
Dixieland Jug Blowersは、フィドル奏者のClifford Hayesのバンドとジャグ奏者のEarl McDonaldのバンドがVictorレーベルでの録音の為に集まったことで結成されたジャグバンドである。
通常のジャグバンドが、ジャグ、バンジョー、ギター、フィドルを用いるのに対して、Dixieland Jug Blowersは、サックス、トロンボーン、ピアノ、クラリネットのパートを加えて演奏しており、他のジャグバンドとは一線を画した存在であった。(特にクラリネット奏者のJohnny Doddsを迎えて録音されたセッションは、ジャズファンにもよく知られている)
こうした多様な楽器を参加させるスタイルがDixieland Jug Blowersの音楽をより洗練されたものに昇華させ、1920年代のアメリカにおける人気グループのひとつと言ってよい存在になった。その音楽は、当時の多くのジャグバンドに影響を与えたものと思われる。
Earl McDonaldが古い時代の楽曲を好んでいたのに対し、Clifford Hayesはジャズに傾倒していき、最終的にはジャグというジャンルから離れることになった。(Clifford HayesはジャズピアニストのEarl Hinesとも録音を残している)